かなしいしょうねん
◇レキ

少年は
慈愛に満ちた柔らかな陽射しに包まれている

前は苦しみに溺れていたけれど
それも
振り絞った心が燃やし尽くしたらしい


少年の持っているモノは

膿も栄養も無い空っぽな心と

こびりついて取れない
生ゴミみたいな過去

だけ

少年は今日も
食って糞して寝るだけ


やらかしちまった過去達を
ぼんやり眺めて1日が終わる


自由詩 かなしいしょうねん Copyright ◇レキ 2020-04-15 23:28:00
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