イオクロマの妖精
丘白月

おはよう
そう言って
一つ一つ
蜜蜂が筒を覗いてる

眠そうな妖精が
おはようと返事をする
花によく似た紫のパジャマ
丸めた羽根はオーロラのよう
鼻の頭に金の花粉付けて

満月は妖精が生まれる日
紅い月は女王が輪廻する日

おはようと言った妖精は
どっちだろうか
蜜蜂は知っている



自由詩 イオクロマの妖精 Copyright 丘白月 2020-04-03 21:28:20
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