アンプラグド
ミナト 螢

恋をしない時
確かに埃を被った線が
ショートするように首を締めた
痛みに無力な
子宮が泣いている
その音を聞きながら
誰か私を抱いてくれないか
屋根から伸びて来たはずの
線が盗聴器みたいな罪を
穴に差し込めば全て教える
人に生まれたからには
愛されたくなるのに
求めてばかりいて
乱れた時をひとりで舐める
こんなに惨めな雨と感電死


自由詩 アンプラグド Copyright ミナト 螢 2020-04-03 18:41:13
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