四月馬鹿の雨
ひだかたけし

雨が
木の幹を濡らしていく
緑の木立は微かに揺れて
時の狭間に佇んでいる

この四月馬鹿の一日に
優しく優しく照り映えながら
雨は
間断なく降り続け
やがて
街を静かに濡らしていく 

緑の木立が静まる頃
街から人は居なくなる









自由詩 四月馬鹿の雨 Copyright ひだかたけし 2020-04-01 15:43:06縦
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