覚書
三月雨
自分はもうすぐ死ぬのかもしれない
ふとそんなことを思う
最近無性に思い出を大切に掘り起こして眺めたり
自宅や職場、SNSのタイムライン
みっちりと周りを埋め尽くして存在してくれている
なんでもないはずの日常が
妙に愛おしく思えるから
理由も根拠もない
ただそう思うだけ
今のこの小さな幸せをいつか誰かが
そんなこともあったと懐かしく呟くような
更新されない過去になっていく日が近いような感じ
当たっても当たらなくても問題はないのだけれど
死ぬ前にはもういちどだけ、あの人と会話をしたい
自由詩
覚書
Copyright
三月雨
2020-04-01 01:41:40
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