音楽は人の形
朝焼彩茜色



 音楽をどのように例えようか
 この素晴らしいものを
 讃えよう

  唯一である自分を自分で愛そうと思う
  そう思えてしまえるのである 音楽とやらは

あばらにつっかえた 受け止めてもらえない 寂しさ
音楽が泣いてくれている 私の為に

気持ちを感情の余韻をしこりを波動を 放出する
カーテンの向こう側に預ける そして届ける 夜空へ 
気持ちや感情やしこり 余韻の囁きは波動に委ねる 黄金の彼方へ
貴方と暮らし始めた時からのカーテン
気という気を汲み取り過ぎてミイラ化している 

風もないのに揺れる 音楽を聴いて感じている伝えてくる
読み取れるこの耳鳴りの源 そのゆかり

何をやっているのか この時間軸のたわみで

讃えたはずの音楽が肉体をすり抜ける 感動が綿になる
真空に包まれた無感情 カーテンの波も時空の海へ帰って逝った

生きているにもかかわらず逝ってしまった


明日もやることがある

  あばらにつっかえた 受け止めてもらえない 寂しさは
   音楽が人の形になって伝えてくる
    癒してくれているつもりらしいが
     最愛の形はきっとあばらに居続ける
      人間だから


  
  


自由詩 音楽は人の形 Copyright 朝焼彩茜色 2020-03-31 01:40:44
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