星のように
丘白月

ガラス細工の星
流れて落ちれば
きっと割れて
水平線に欠片が散って
夜光虫になる

動じることなく
宇宙の季節に
身を任せて
夜空に光の花びらが
降り積もる

永遠に変わらぬ
光を未来に届けて
何時の時代にも
恋する想いを生んで

育った愛の眼差しが
夜空を見上げることを
おしえている
あれが故郷だと
おしえている

星のように 何事にもとらわれず
星のように 不変の愛を抱いて
星のように 宇宙に命をゆだね
星のように なにも後悔しない

ただ ただ

寂しくて 悲しくて 不安な心に
ビー玉のような星が
優しく溶けこんで

寂しくて 悲しくて 不安な心の模様に
なったガラス細工のビー玉が
流星になって消えていく


自由詩 星のように Copyright 丘白月 2020-03-27 23:00:48
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