ハレノヒ
ミナト 螢

小さな胸が弾けた朝に
生まれたてのメロディで
君を包んであげたくなる
些細な爆弾を受け止めて
答え合わせをするように
何かをこっそりと落としていく
気づいているのに知らないフリして
僕等は互いに日常を逃し
着替えているから写真に残す
想像は自由に羽ばたいて
真剣な思いを寄せてしまう
透明だった音符を曇らせる
未来の不安が今だけ晴れて
君にハンカチを広げて欲しい
空を飛ぶために離さないで
ふたりで同じ筆記体を書く


自由詩 ハレノヒ Copyright ミナト 螢 2020-03-24 09:35:05
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