憩の月
朝焼彩茜色

眠れぬ夜に

月から地球を眺めて俯瞰した

私は強かった

 まだ今も人間であるが 愛に飢えているのか
 錆を吐き出せず 溢れている 磁気も強烈に
 男と女の創りの誤差如きに 己で己の心臓を長い爪で
 掻き出して 血まみれに踊っている 哀しみに揺れ

 変えられないものを変えていこうと企む 鷲の爪 俯瞰

君は強かった

月から地球を眺めていた

幼さと若さを融合させ バランスを保ち羽ばたいていた

生まれたての雄飛だった


眠れぬ夜に

蓋の出来ない怒りに

最愛の人に受け止めてもらえない虚しさの意味ある贈り物を

問わずに


月から地球を眺めて

心のよりどころを さだめている




自由詩 憩の月 Copyright 朝焼彩茜色 2020-03-13 00:58:44
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