追悼その他
たもつ



鉄を歩く
乗りもの置場の跡地
人は生きる
舌の根が乾く
抱きしめられたまま
父などは逝った
公民館に隣接している朝市で
複数のものを見る
入れるものがないのに
さっきからポケットが足りない
空に穴を開ければ
犬の通り道だ
ただ走れ、犬
口ごもってはならない



自由詩 追悼その他 Copyright たもつ 2020-03-12 18:19:10
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