セツブンソウの妖精
丘白月


新しい時間に乗って
やり直せばいい
花のように何度でも
いくつも咲いて見ればいい
上手に咲かせるまで
種をたくさん蒔いて毎晩祈った

いつか雪の精が言った
綺麗ね私の好きな色よと
花びらの先に氷が残る朝
雪は消えて春の女神が
私を撫でてくれた
涙がすっと風に乗った



自由詩 セツブンソウの妖精 Copyright 丘白月 2020-02-25 20:55:16
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