プラネタリウム
ミナト 螢

青い夜は低温火傷をしたよ
星の光と瞳を撃ち合い
気持ちがほつれたら糸になって
永遠という文字をなぞりたい
内側に誰もいないとしても
輪っかを投げて電車を走らせる
無数の名前と言葉を乗せて
空に打ち明けることがあるたびに
止まらない場所で止まってくれた
プラネタリウムが引っ越していく
真夜中は綺麗に壁を剥いで
いつかは目覚める私のために
表札を置いてくれるかな
それが枕なら眠り続けよう
孤独は自分を小さく見つめて
星座の帽子を借りようとする
少しでも早く輝きたいから


自由詩 プラネタリウム Copyright ミナト 螢 2020-02-23 08:05:06
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