都市について
草野春心
東京
透けた卵管が
標識のたかさに浮いて
われらを 孕もうとする
香港
銃声のようにみじかく
中毒のようにながい
発狂が四角に建つ
記憶
ことばのなかで
かたりなおそうとされる
醒め果てた幻想
自由詩
都市について
Copyright
草野春心
2020-02-16 19:51:23
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
短詩集