避難所
田中恭平


彼女ははりけいんから
わたしを守ってくれる
指先の切り傷
ひとつ
見逃さない

わたしは赦されはしない
ただ癒されるだけだ

何度書いたか
そう
ウンザリするのも終わり
彼女と会って
彼女とあたたかいものを
食べたから

老人は語る
風じゃ
風に滋養があるのじゃよ
星じゃ
星からいい感化を受けられる
そのイメージを
彼女は
だらしない日記といっしょに
燃してしまった
或いは
燃してくれた

わたしは
彼女のために
案山子になってもいい
ずぶぬれになってもいい
そしてあなたは迎え入れてくれる
その胸のうちの避難所に
わたしがまた癒される
火が在る

 


自由詩 避難所 Copyright 田中恭平 2020-02-15 16:25:52縦
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