私の間の大きな骨
カマキリ


耐えきれないことを冷蔵庫に押し込んで
明日の朝になれば食べごろになったりして
そうやって生きていくそうやって目を覚ます

多くの間違いのたったひとつだよ
また増えても大丈夫


消えない汚れと痣、知らない傷が増えて
コンビニへ駆け込んで冷たいものを買う
そうやって落としていくそうやって渡していく

後ろめたさも同じ温度で
また増えても大丈夫

教えてほしいことも聞きたくはないことも
包まずに時間通りバスが来て窓が曇る
そうやってつよくなる
私の間の大きな骨



自由詩 私の間の大きな骨 Copyright カマキリ 2020-02-14 23:42:21
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