砂時計をもう一度
丘白月


あふれる涙は目薬のように
記憶を鮮明にする

数えきれぬほど逆さにして
割れた砂時計の記憶

泡のように雪のように
ハマヒサカキが砂浜に咲く

去りゆく季節の鳴き声
カモメの足に付く砂が
遠い海に戻っていく



自由詩 砂時計をもう一度 Copyright 丘白月 2020-02-07 08:10:33
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