私の詩
アラガイs


空間に貼り付いた言葉
人差し指ひとつで文字は消える
腸内視鏡/素描

それが私の詩

仮に詩人というカタチが図表に存在するならば
喜んでわたしは詩人を受け入れよう
何故ならば詩人とは無益な隠者だから
無益であることのすべてが私には有益なのだから

死人の生活を描いては声高らかに囁くマモノ
まるで騙し絵のようだ
癒やしを乞うのは、誰の為?
傷ついた人々に捧げる希望や目的もない
空辣な迷走と妄想が想像へと姿を変える、愛
などという、絶望に戯れる皇帝はいない

彼は無駄に詩を書いてると嘆く
わたしにはそれが詩人だという
誰かが地下茎を這う
水辺を指していう
一人歩きをしていると乞う
切路に

それが私の詩



自由詩 私の詩 Copyright アラガイs 2020-02-07 04:40:19
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