春の夜の風(みんなのうた)
虹村 凌

春の夜の風は
ただ優しく
僕達の間を吹き抜けて
煙草の煙を掻き消して行く

僕達は少しだけ臆病で
僕達の人生が始まった事も
わかってなかったりする

夢って言うのは
子供の頃にしか見られなくて
大人になったら忘れるモンらしい

大丈夫
僕達はもう始まっている
抜け出す事は難しいかも知れない
捨てるのは辛いかも知れない
でもそのチカラがあるのは今だけなんだ

優先順位を考えよう
誰の為に生きてるんじゃない
自分が幸せなら
そしてその幸せで周りの人も笑かせたら
一等素敵なのだよ


そうだ
海へ行こう
みんなだ蒼いマルボロを吸いに
8月の夜空の煙草を吸いに行こうよ!





僕達は今
色々な事がわかり始めている
あと10年もしたら
世の中の真理がわかるらしい
そしてそこから先は…



聴きたい?




そこから先は
忘れていくだけなんだってさ
だから後十年
それで十分だから
も少し生きてみようぜ

それまでは
親父に「ごめん」っつって
やりたい事 やろうぜ?
世の中の真理がわかってからでも遅くないさ
きっと 遅くない


ほら
春の夜の風は
こんなにも優しいよ






自由詩 春の夜の風(みんなのうた) Copyright 虹村 凌 2005-04-09 10:44:23
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