ずっと繰り返されていた
秋也

静かなお堂で
ばらばらにされた体が
くるりくるりと再生される

経もなく
極めて無音

境地に至り
柘榴は美しく気高く
ぽてりと転がる

菩薩が私を触れる
菩薩に私が触れる

互いが救われ
外で土鳩が一鳴き

やがて経がはじまる


自由詩 ずっと繰り返されていた Copyright 秋也 2020-02-01 00:25:34
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