今となっては氷河期説は主流ではないそうで…
Lucy

巨大隕石が降り注ぎ

業火に焼かれ
砕けた岩に押し潰され
酸素を失い窒息し
彼らは滅びたのだという

破壊された星を包んだ
白い死の闇

長い眠りを経たのちに
再び芽吹くものがあった
奇跡のようにひっそりと息づくものが現れ

気の遠くなるような年月を隔て
環境に適応し
環境そのものを蝕みながら
進化するものらを育んで
その青い星は再生を遂げた


滅びた恐竜になんの罪があっただろうか
ただ蔓延ったと言う事実以外に

もし人が
地球のガン細胞だとするなら
人も地球も共に滅びる日がくるのだろう

その忌まわしい文明の恩恵に
全て均しく浴したとは言えなくとも
恐竜たちとは違い
人の滅亡はおそらく自業自得・・


それとも長い闘病のあげく
ガン細胞のみを滅ぼして
真っ白な闇に被われる時が再び訪れ
すべてがリセットされるのだろうか

静かな清らかな朝が訪れ
人の目に映ることのない
命の時間が
再び流れ始めるだろうか




自由詩 今となっては氷河期説は主流ではないそうで… Copyright Lucy 2019-12-26 19:45:28
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