AB(なかほど)


とうさんは
もちをいくつと
かぞえうた
くものかなたも
もうくれじたく

あきのかて
ながふゆじたく
たなだほし
まずまずのくれ
かぜもひかねば
せののびたすすきもかれてそらひろく
のあそびのひものべゆきのひも

とおくたつ
しょうじょうのよう
のむふりの
くれにてにする
れいわのわかれ



義父さんは餅を幾つと数え唄
雲の彼方ももう暮支度

秋の糧長冬支度棚田干し
まずまずの暮風邪も引かねば

背の伸びた薄も枯れて空広く
野遊びの日も野辺往きの日も

遠く立つ猩猩のよう呑むふりの
暮に手にする令和の別離







短歌Copyright AB(なかほど) 2019-12-25 09:02:52
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