青い地図
唐草フウ



流氷の底につながってる
ぶらっくほおるの隅っこに
ちょこんと震えながら
持っていたのは
青一色の地図

そういやいつから
陸も山も
ひとも消えて
感情だけあふれるようになったの
だろう

両手を広げて
その地図を見つめる

青いなみだが
さかさまにおちて
空へと還った
アッとふいに
手を離した

流氷の底につながる
ぶらっくほおるに
座り込んでいる
いっとうの白くま

そこへすべり込んできたのは
ペンギン

わたしとあなたを
むすぼう

こころの海に
境界線はないよ











自由詩 青い地図 Copyright 唐草フウ 2019-12-21 19:52:16
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