義父が急に認知症?に(その後)
ふるる

9月のはじめに他県に住んでいた義父がいきなり動けない、しゃべれない、記憶ない、となり、原因不明で要介護度4ほどの認知症になり、夫も私も驚いてしまったのですが、検査入院の末、脳に髄液がたまっていて、それが原因で脳が委縮してそういう症状が出ているとのことでした。なぜ髄液がたまったのかは分からず。

病院としては治療は特にないと言われ、すすめられていたリハビリの病院は結局、怪我や肺炎で身体が動かなくなった人のためのもので、受け入れはできないと言われてしまい、介護老人保険施設(老健)に行って下さいと言われました。
介護老人保険施設(老健)とは、介護老人のリハビリを行う施設で、3ヶ月毎に審査があって、大丈夫そうなら自宅へ帰す、自宅復帰が目的の、公的施設です。
そういう施設の存在を初めて知りました。入って3ヶ月は週3回リハビリ、とかきまりがあるそうです。

入所は、家族と施設の人との面談と施設の見学、病院からの健康診断書提出、からの、施設側の会議でOKが出れば入れるという、なかなかに日数がかかるものでした。
でもって、手続をしていたら、病院側から、義父の身体から多剤耐性菌が出たというお知らせ・・・。義父はごく初期の食道がんの手術をしていて、その後飲んでいた抗生剤のせいかもと。原因はよくわからないそうですが。(抗生剤はきちんと量と回数を守って飲まないと、耐性菌を育てることになってしまうそうです。飲んだり飲まなかったりが一番良くない)
そんなわけで、介護老人保険施設(老健)への入所はできなくなり、ふりだしに・・・

と思ったらなんと驚くことに、発症から2ヶ月後、義父の症状が急激に良くなりました。どうやら髄液が身体に吸収されたので、脳の圧迫がなくなったせいらしい。それはよかったんですが、寝てばかりいたので筋力がすっかり落ちてしまい、夜中にトイレに起きてベッドから落ちたら危ない、ということで、夜中はベッドに拘束、昼間は車いすに拘束になってしまいました。こんなんじゃまた頭がおかしくなりそうだ、と訴えるので、ヘルパー派遣の手続途中でしたが、見切り発車で退院させることにしました。退院したら、わりとすぐに歩けるようになって、筋力もだんだんついてきました。よかった。ご飯も自分の好きなものを食べられるしね。

義父が倒れたのが9月はじめ、退院したのが11月はじめで、丁度2か月間、色々な知識を得ました。
リハビリ用の、介護老人保険施設(老健)というものの存在や、介護のバリアフリーリフォーム補助があるんですが、基本的に移動のためのスロープや手すりのリフォーム補助で、階段へ行かせない防止柵の補助は出ないとか、ゴミ出しを市が代わりにやってくれるサービスとか(これは、周りにゴミ出しのボランティアの人がいなければやります、と言われました。ゴミ出しボランティアも初めて知った。)
普段家事をぜんぜんしない夫が、すごく優しく両親のお世話をしていて、すごいなぁ~偉いなぁ~と感心しきりでした。
病院の社会福祉担当の方にもさんざんお世話になりました。ありがたや。

これは愚痴なんですが、義父母と24時間一緒にはいられないので、見守り用に監視カメラを買ったのですが、その設定ができないできない。
メーカーにいっぱい問い合わせしたところ、Android用のバージョンアップがしてなくて、さらにバージョンアップはiOS経由でしかできないとかふざけたことをおほざきになってて、なんだとう~(怒)でした。結局、うちのルーターでは使えたけど、義父母の家では使えなくて、オークション行きかな…

現在は、ヘルパーさんが以前は週1だったのが、週5になり、義父が義母のお世話を一手に担っていたのが、負担が少し減って、悩みの種だった腰痛も少しよくなって、夫も週1度は実家に行くようになり(猫の毛が嫌だからというので、家の中で一人用テントで寝てる)結果的には良かったのかな。でした。


散文(批評随筆小説等) 義父が急に認知症?に(その後) Copyright ふるる 2019-12-17 16:31:45
notebook Home 戻る  過去 未来