渋谷の曲がり角
番田 

雨上がりの午後だ
通りを歩いていく 思いは
季節替わりの冷たい風の中
そして 僕は 駅前に出る


新しい会社に入った 僕は
もうどのくらいたったのだろうと口にする
この街で 僕は何かを求めてきた
数々の会社の入り口から出てきたけれど


立ち止まる 渋谷の曲がり角で
口にする 出来合いの言葉のような
何の意味もない歌詞のような
僕は 言葉もなく BGMに耳を傾けている


あの いつも飯を食べていた店を思う
それは 遠い 昔の頃のこと
だけど 何も変わっていない日々
僕が傘を持つようになったこと以外には



自由詩 渋谷の曲がり角 Copyright 番田  2019-12-02 00:59:29
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