冬の星
秋葉竹




星が舞う。
ような気のする冬空に
赤や黄色や青の、花火よ。


爪を砥ぐ。
まるで刃物の冷たさを
こころに刻んでいる、冬の夜。


夢のあと、
楽しいパーティで出会い
部屋へ戻って胸焼く面影。


恋します、
とかなんとか、かんとかね
口で言ってるうちはまだダメ


眠りたい、
心を冷たく保ったまま。
ほむらのような恋など、もういい


凍った恋、
忘れられない想い出が
残った部屋に転がるガラクタ、


冬の星。
プラネタリウムで知った恋
人の歴史って、恋の歴史だ。



あかあかと
明らかになる朝のキス
黙ってされてる、寝たふりしている、






短歌 冬の星 Copyright 秋葉竹 2019-11-26 01:13:11
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