特別な落とし子
幽霊

なぁ…新しい挑戦だ…

靴紐をほどいて天秤を眺めている
乗っているのは救急箱と空箱
自信がない。不安がある。
救急箱からはゴキブリが溢れでる
不安は三日月の落とし子
新しい靴だ…
靴底にタロットカードの"月"
この先の困難を思って顔を伏せる
予期せぬことがあるだろう、なんでも起こりうるだろう
だけどまた思う
どんな困難も紙とペンさえあれば克服してしまうこと
そうだこの新しい挑戦を過小評価しない!
これからの足跡は奇妙なものになるだろう
靴底のタロットカードは"月"だから

靴紐をきつく結び直した
影はない、自分が1人いるだけ
顔を上げると曇り空だな…
それでも一歩!
期待と不安の入り混じる一歩を踏み出した。

なぁ…不安にもいつか死があるのかな?


自由詩 特別な落とし子 Copyright 幽霊 2019-11-25 08:57:04
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