帰る気なんてないのに
もっぷ


まだ幼かった頃には

確かに別世界への入り口だった

あの古い橋 よく

行ったり来たりして遊んだっけ

今の背丈で眺めてみると

なんて小さくて短い橋

なんて細くて切ない川

ふと振り返って気がついてしまった

あの頃の広さってものに

あの頃の未知ってものに

零れるのはなぜ

零れるのはなぜ

帰る気なんてないのに




自由詩 帰る気なんてないのに Copyright もっぷ 2019-11-15 07:22:18
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