今日という日に友達のことを
一人で思い出しているのはなぜだろう
長ネギの入った買い物袋を抱えて
また　部屋にまで帰ってきた日の　夕暮れ時に


カーテンを開けて　夜空を見ている
何もしていなかった日の　星を見ている
小さな本を抱えて　かつて出かけたことのある
遠い国の風景を　一人で　思い出しながら


言葉をなくしていると　見たことのある新聞記事が
心の中にある風景を不意に横切っていく
それから中途採用の面接を受けたことがある　僕が　新卒で
ブラインドの前で　笑顔で断られた日の光景が横切っていく


今日も現代詩フォーラムへ　意味もなく書き綴る詩
アマチュアの歌よりも金にはならないのかもしれないが
そういえば　ずっと前に　メルカリで出品していた　パーツが一つ
朝　売れた　今日は少しだけ良い日だと思った