ギフと。2019
もっぷ

11月7日(木)

 確かな、生きものの音を立ててギフが水を飲んでいる。来た、当日翌日と違い、ちょうど一週間になる今日までの数日は泣きたくなるほど動かなくなってしまっているギフ。
、動いて
動いて、ギフ
ややこしく疲れてしまうほどに動いてよ、ギフ。でも大股広げて眠っている。


11月8日(金)

 ギフはまったくうまそうに水を飲む。ごはんには飛びつき夢中になるし、いったい何が起きておとなしくなってしまったのか。来てから、もっとやんちゃな仔を予感させ、原稿用紙を半分にちぎってまるめたものとは一人サッカーのようにくるくると戯れていたっけ。やがて自分のダンボールハウスに居ることがほとんどとなり日づけが変わったばかりのいま、その床に敷いた麻の座布団カバーに全身をあずけてくったりとしている。角度によっては悩みまくっているかに見える顔つきの短毛種、クリーム色のやわらかな愛らしい毛並みの、私たちのギフ。食べてしまいたいくらいだ。


11月9日(土)

 昨夜から「おや?」と思っていたギフの左目。




散文(批評随筆小説等) ギフと。2019 Copyright もっぷ 2019-11-10 01:21:20
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