きみのてを

星々が紡いだ朝を毛布にして
夜は眠る 瞼を閉じた役割のない世界で

毛布になった朝は太陽を掲げる
その両手は太陽の手と呼ばれた

名のない時代でもそれは当たり前のように巡り廻った
その頃朝も夜も声を持っていた

今は聞こえない
良い耳を持つものでなければ


自由詩Copyright きみのてを 2019-11-03 19:05:49
notebook Home 戻る  過去 未来