桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし
秋葉竹



鷹女(たかおんな)、胸板を刺し冬を剪(き)り


ピーシーを終わらせ冬陽を昇らせる


春なのに月輪(がちりん)光り降るは銀。


桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし


つくしんぼくわえ煙草の真似をする


春の陽も、公園に吹く風まかせ


蛇若芽(へびわかめ)、毒をからませ傷を這う


金銀の鐘楼鳴らす春疾風(はやて)


食い違う奇矯勝手な春薊(はるあざみ)


三つ星とピーターラビット好きな人



秋暮れる真白の中の生一本(なまのバカ)



南極のブリザード吹け月下香(げっかこう)





俳句 桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし Copyright 秋葉竹 2019-10-26 12:20:55
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