八方に先手を打って
かの

八方美人は疲れるので
どこかで嫌われていてもわたしが楽なのがいい
どこかで嫌われていても届かない場所へ

意外とあなたは
考えていないようで
そういった顔で
意外とまわりを見てることを言うし

単純な話を格好つけてみて
そうして遠回りに叱ったりして人に嫌われて
見栄をはったりすることも
自分自身をさらけ出すことと変わらない

道案内の矢印さえ
曲がるタイミングがわからなかったようで
立体駐車場のつき当たりにいた

人はそれぞれ違うことを
何年も生きて実際に学んでるはずなのに
どうしても
どうしてもそれでもそれが信じられなくて
ひとつになるのは不可能で
ひとつでないなら争って嫌いあって妬んで

それでもあなたを尊敬していたい

同じようであったら、好きではだめですか
きっとどこかで喧嘩することがわかっていれば
あなたのこと好きではだめですか

悪意も伝えられないし
だから好意も伝えられない
寂しい人間ですわたしは


自由詩 八方に先手を打って Copyright かの 2019-10-24 07:34:43
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