たどり着いたらそこは夕凪
秋葉竹

美しい
貴女に呪いをかけたいな
どんなときでも私を好きって

水溜り
アメンボの波浮かんでる
まるで世界が変わるきっかけ


傷ついて
三日月尖って空高く
心が鋼という嘘も知る


千切らせて
貴女がみんなに優しくて
慈母のようなら、そんな愛なら
 
久しぶり
雨風が心に入り込む
惚れたらダメだ、弱くなるから

春が立ち
夕日が部屋を侵すから
汗にまみれて愛しあおうよ

半そでが
湿って部屋に干されてる
見たことないヤツ、趣味悪いシャツ



カラカラと
笑えるからだよカラカラと
笑っているのは。

安心しててよ



浜辺にて
命を見守る野の花が
花びら散らして落とす夕凪







短歌 たどり着いたらそこは夕凪 Copyright 秋葉竹 2019-10-21 21:46:42
notebook Home 戻る  過去 未来