9月の純心、10月の青空
秋葉竹


君を追いかけて
追いついて振り返らせて
謝るからさ
明るい笑顔を見せてよ
騙そうとしたわけではないし
冷たくなったわけでもないんだ
動きはじめた運命の歯車が
ただただミシミシと音を立てて
10月の青空から落っこちてきそう

薄い愛情なら知ってる
カラダが冷たいなんて知ってるよ
でも、僕は君を守りたい
いつも馬鹿みたいに神さま(あいつ)の
ワガママばかりは聞かないさ

好きなときって、言葉がいるよね?

君のために生きたいことだけ
ほんとうに真実めいた心だったのに
冷えたカラダをじぶんでかきいだいてさ
そんな暗い目をして笑わないでくれ
忘れられるくらいの人がいいなとか、
思ってしまいそうになる
出会い、別れて
出会い、別れて
そんな人もいたよなぁって
うつくしい人ではあったけど、とか

神さま(あいつ)の愛って重いからな
ときどき引き剥がしたくなるんだ
君の愛は薄すぎて
汚すことが怖くて仕方がない
もし、汚してしまったら
僕はじぶんを許せなくて
それが怖くてただ笑っていた
でもそれでも怖くて逢えなくなっていった
触れることが、怖かったんだ

ごめん、謝るから。

君を追いかけて
追いついて振り返らせて
謝るからさ
明るい笑顔を見せてよ
騙そうとしたわけではないし
冷たくなったわけでもないんだ
動きはじめた運命の歯車を
僕は止めるから
そんな暗い目をして笑わないでくれ







自由詩 9月の純心、10月の青空 Copyright 秋葉竹 2019-10-19 17:09:09
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