天国へと
こたきひろし

天国へと昇るためのロープが無数に垂れている。
天国は尋常でない高さだから手と足を使ってロープをよじ登るのは至難の業

途中落っこちてしまう霊も続出
落ちたら地上にはそれを待ち受けてる穴が
そのまま地獄へ直結
煮えたぎる釜の中へ

それって酷くないか?
天国と地獄は生きてる間のおこないの結果じゃないのかよ?

何でそんな残酷な方法で選別されるんだよ?
あり得ないだろう

理不尽だろう
不条理だろう

なんとでも言いな!
すべてはあのお方のご趣味なんだから
眺めてお楽しみになりたいんだよ

そういうあんたは誰だよ

私はあのお方のおそばにお仕えするものだよ

あのお方ってどこのお方さ

それは言えない
ヒミツ

あなたの想像にお任せします
それ以上は答えられないから
LINEブロックするね




自由詩 天国へと Copyright こたきひろし 2019-10-19 06:47:27
notebook Home 戻る  過去 未来