感情回路
ミナト 螢

海を見ている心に近付く
波が削るのは
まだ温かく濡れる予定のない
明日を生きる力 前借りをした

歩きながら拾う貝殻の色
いつもより綺麗に映る鏡だ

プリズムみたいに反射する笑顔
海に流して君に届けたいな

閉じ込めていた気持ちを呼んだの
目覚まし時計じゃ足りない音だよ

曇らせてまた晴れ渡る空が
光を音符に分けるとしたら

指を切った日の熱を忘れずに
痛みを抱えて会いに行けるんだ


自由詩 感情回路 Copyright ミナト 螢 2019-10-17 08:48:57
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