魂の試練
ひだかたけし

脈拍が異常に速い
肉体が何処かに
逃走したがっている
あるいは魂が

真夜中、突然飛び起き

巨大な虚無の穴開いている
闇に、平板な闇に
恐怖、恐怖、只恐怖

上下左右、空間意識喪失し
己の存在、剥き出しに晒され
肉の造形、どろどろ崩れていく

[途上なのだ 、 魂の途上なのだ]
ー内なる声にひたすら耐える


また夜が深まっていく
魂の意志、
私に与えられた試練。



自由詩 魂の試練 Copyright ひだかたけし 2019-10-14 22:43:11縦
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