孤独の行方
日比津 開

ひとりでいるとき
孤独だったが
それが怖くはなかった

ふたりでいるとき、
孤独は失せたが
それが怖くなってきた

孤独が見え隠れする
これまではずっと
僕と一緒だったのに

隠れたりするから
どこに行ったか
場所を探してしまう

また会ってしまったら
きっともう孤独に
耐えられない

いまさら孤独の行方を
なぜ知ろうとしたのか?
知らずに済んだものをー



自由詩 孤独の行方 Copyright 日比津 開 2019-10-14 10:02:01
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