帰る場所がある
丘白月


いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が

わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか

あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか

星の入り口できっと問われる
天の川で洗っても
落ちない汚れがあると

だから今わたしは星の畑で
花の種を蒔いている

帰り道は怯えるほど遠く
涙が枯れるほど美しい

先に逝って待っている魂が
強い引力でわたしを星にする


自由詩 帰る場所がある Copyright 丘白月 2019-10-13 20:08:59
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