分人
田中恭平



帰ってきて
寝室に入れば、ほんとうの私に戻る
しばし脳内は竹藪
ざわざわしているが
それもすぐに静かになる
どこまで静かになれるでしょうか
どれだけ空白になれるでしょうか
空白

あって在る、身体、精神
どちらも罪をつくるものとして
感じられる
嫌なことだ、嫌なことだ


疲れ

脳がそう感じさせるのならば
あまり気にする必要は
ないけれど
ほら
あの朝日さすベッドの上で
私は結婚し
私は埋葬される
そのくりかえし
それが生活
生活に疲れの為に
身を委ねてもいい
気づくと私は消えていて
気づくと私は職場の鍵を開けている

ぷるるっ ぷるるっ
仮面を確かめつつ
スマートフォンをとる



自由詩 分人 Copyright 田中恭平 2019-10-10 09:05:28縦
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