世界の果て
たもつ


近所に世界の果てが出来た
白いベンチがひとつあった
僕らはベンチに腰かけて
パストラミのサンドイッチを食べながら
突き当りで折り返して行く飛行機を眺めた
世界の果ての地面にも小さな虫はいた
伝わってくる君の体温は
いつものように懐かしかった
帰りは古い商店街を抜け
少し遠回りをした
一緒にいればいるほど
話したいことは増えていくのに
明日も晴れれば良いと思った




自由詩 世界の果て Copyright たもつ 2019-10-06 21:37:46
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