太陽が眩しすぎて
こたきひろし

もし
太陽が燃え尽きてしまったら
月が代わってくれるのかな

いい加減
夜ばかりの照明役には厭きているだろう
ここは昼に回って精一杯輝いてくれないかな

たとえ
太陽が燃え尽きてしまったとしても
球体はそのまま残るだろうから
太陽は夜に回って
暫く休んでいれば
その内に
あの神様が燃料を補給してくれるだろう

満タンになったら
またふたたび昼に回って
燃えてくれればありがたいな

連日太陽がかっと燃えたぎり
足元のアスファルトの照り返しで
俺の体はまるで火柱のようになっていた

炎天下の屋外作業は
危険な仕事だ

頭も脳みそも沸騰しそうで
ハイな気分
それでも仕事は疎かにできない

俺の愛馬
フォークリフトは鉄のカタマリ
タイヤはノーパンク
イスは真っ赤に焼けて
俺の尻はヤケドしまくりだ

蜂がブンブン飛んできたりもするんだ

わからないだろうな
わからないだろうな

現場仕事した事しない人らには

涼しいところで
机の上のパソコン相手にしているのも
それなり辛いだろうけどさ

こちとら猛暑猛暑で
気が変になりそうだぜ

気が狂ってしまいそうだ

妄想の虫も集まってきて



自由詩 太陽が眩しすぎて Copyright こたきひろし 2019-10-05 17:34:47
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