コーラス #03
田中恭平

眠り過ぎ、
背中は痛んでいるが
あなたの
愛の詩に目をとおす
苛烈な、愛の詩に目をとおす
昔は
愛の詩を馬鹿にしていた
32になって
やっとこれは貴重だと
思えるものが
あって良かった
あなたに感謝

けさ
Tシャツでは肌寒く
母からこわれた眼鏡代
二万円

受け取り
(これは後々
 わたしの銀行口座から
 差し引かれる
財布に目をおとすと
ほんとうに御金がなくて
不安でたまらなくなった

電話
パートナーと
友人が
和睦した
とのこと
こんな諸々も時流れれば
なくなってゆく
なくなって、なくなって
すっからかんになったところに
座っている わたしは死ぬ


自由詩 コーラス #03 Copyright 田中恭平 2019-09-29 08:55:32
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