深夜とけい
立見春香


深夜とけいの
短針と長針と秒針におわれて
くらい穴ぐらで
ひざかかえて
かくれる夢をみた

黄色い花が咲いていた

黄緑色の電車が走っていた

庭に座っているのはかしこいしば犬

そんないつもの世界を
いっぽ超えた世界がやってきた

愛とか恋とか
言葉にならない
痩せっぽちの世界

そしてきづかされる

でもあいつのこと
じょうずにだいじに
できていないよなぁ

そしてゆめのなか
深夜とけいの針たちに
おわれ
あたふた
あたふた

ひとりで笑って
ひとりで転んで

はやくあさになぁれ


自由詩 深夜とけい Copyright 立見春香 2019-09-27 02:39:38
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