etude
la_feminite_nue(死に巫女)
雨を待っていた空は、
虚ろな木の洞が幼児のように見つめている。
誰かが通り過ぎた
導
(
しるべ
)
の道を、
誰かがまた轍として辿っていく。
赤子のように、空は祈っただろうか。
それとも、悲嘆にくれる女のように泣いたのか。
通り過ぎる雲を愛しい恋文のように思う、
地が天上を目指して星を追っている。
自由詩
etude
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la_feminite_nue(死に巫女)
2019-09-08 18:19:45