妄想恋愛
こたきひろし

秘めている思い丈を伸ばしても貴女の乳房に届きはしない

傷つけて傷つけられる痛みから油注がれ炎上し


火のついた体を濡らすその仕組み男昂り女は声を

唇に唇あわせ無我になり激しさをます愛欲の河

身とこころ二つがひとつに重なれば明日も昨日も忘れてしまう

妄想の恋愛なんてしたくない生身の体を慰めた夜


短歌 妄想恋愛 Copyright こたきひろし 2019-09-08 01:27:44
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