凪ぐとき/荒ぶとき
la_feminite_nue(死に巫女)
凪ぐとき……
風の凪ぐ声がきこえ、
くうきが底にとけ出してゆく。
夕闇という名前のもとに、そこへ、
わたしたちの忘れていた思い出を想いだすために。
荒ぶとき……
どうかお休みを言わせて。
眠れずに嵐の声を聞くのは辛いから、
やさしさと時間を織布のようにこの身にかけて。
どうかお休みを聴かせて。
自由詩
凪ぐとき/荒ぶとき
Copyright
la_feminite_nue(死に巫女)
2019-09-02 16:20:27