摩耗
田中恭平

衝動的に
煙草を十本
すっちまって
いま
禁煙ガムを噛みながら
パートナーの声
電話で聞いて
あんしん
まで
もっていった

万事順調
意気揚々と
船がいくよう
すずしさに
牛乳を飲む
しろい
しろい
牛乳を飲む

わたしはいつも
なにかを
口にしていたいのだった
整頓されたへや
使い古して
ギィギィいう
椅子に
腰を
おろして

摩耗した世代
夏のおわりは
さよなら 愛しているよ
で終える
電話をきって
パソコンの前に移った




自由詩 摩耗 Copyright 田中恭平 2019-08-29 15:48:01
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