日々
田中恭平
けさ
パラノイアな
夢を
見て
起きて天国だったが
つかれている
と
考えた
くすりを服し
苦を擦って
しかし
体はガタガタ
それでも仕事はしなければならなかった
ブラック・コーヒーを飲み
脳と
体を
調整していると
(コーヒーはあらゆる器官を刺激するらしい)
時間
というものが
弛緩
しはじめて
溜息をついてしまった
誰が旅に誘う?
わたしは独りなのに
もう一度
ブラック・コーヒーを
グイっと気つけに飲む
疎外感、不安、不満足
それらがごろごろしている日々に
天国の一日、天国のコーラスを捜して
原付に乗る
風になる