赤面
ミナト 螢

並木道で
二つに分けた
落ち葉を触れるたび

どんな言葉や
温かい声も

包めなくなった
身体が痛い

過去にしたくないと
思った時
似たような葉っぱ
並べて見える

隙間を歩けば
光が届く

焼き芋の中で
消えてく運命
君のためなんて
言えずに揺らす

心が染めた
真っ赤な地図の上

巡る場所を
失くした僕だけが
奪われた着地

明日の位置を知る
恥ずかしい気持ち


自由詩 赤面 Copyright ミナト 螢 2019-08-25 13:44:45
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